鳥獣被害7年連続減 上伊那振興局

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上伊那地方の2017年度の野生鳥獣による農林業被害額は前年比約1380万円減の7890万円となり、7年連続で減ったことが27日、県上伊那地域振興局林務課への取材で分かった。被害の大部分を占めるシカのほか、サルや鳥類などの被害も総じて減少。市町村や猟友会、集落と連携して捕獲や防護、環境整備といった総合対策を継続してきた成果とみている。

被害の内訳は農業関係が前年比約930万円減の6545万円、林業関係が同約460万円減の1345万円。獣種別ではシカが2972万円と全体の4割弱を占め、果樹被害などを出す鳥類2083万円、サル1221万円と続いた。これにイノシシを加えた4獣種は減ったが、クマだけが唯一微増した。

シカの捕獲数は、個体数調整と狩猟を合わせて4483頭(速報値)となった。守りの対策では、 国の補助を活用して農地周辺に張った防護柵の総延長が昨年度末時点で約300キロに達しており、同課は 「シカの生息数自体が減っているかは不明だが、捕獲と防護対策の推進により、農地などへの出没が少なくなったとは言える」としている。

上伊那地方の農林業被害額は07年度の2億1675万円がピーク。11年度からは減少を続けており、16年度には1億円を下回った。

同課は、地域の尽力に感謝した上で「対策の手を緩めると再び被害が増える恐れもある」と指摘。高山植物の食害など数字には表れない被害もあり、引き続き総合対策を進めていく考えだ。

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