西箕輪診療所に代替施設誘致へ

LINEで送る
Pocket

伊那市は、医療体制が課題となっている同市西箕輪に、JA長野厚生連富士見高原医療福祉センター(富士見町)を誘致する方針を固め、10日の市議会全員協議会に報告した。西箕輪診療所に代わる医療機関を設置することで大筋で合意しているといい、市は用地確保に協力するほか、施設整備に対し費用を補助する。近く合意書を取り交わしたい考えだ。

市健康推進課によると、西箕輪診療所は現在、非常勤医師と長藤診療所の医師が日替わりで診察。内科のみで小児科の診察や往診には対応しておらず、患者数は減少。2005年度から医業収支は赤字状態が続いており、09~14年度の累積赤字は5000万円を超えている。

今後長期的な医師体制の維持が困難な状況にもあり、地元の西箕輪地域協議会は昨年5月、市に要望書を提出し、旧西箕輪公民館跡地などに内科、小児科、整形外科などのほか、リハビリや在宅訪問診療などにも対応する医療、介護の拠点整備を求めてきた。

同課は今回の誘致について、みすず診療所や老人保健施設すずたけなど、同センターがすでに市内に診療所や福祉施設、訪問看護施設など16施設を運営していることなどから、「十分な実績があり、長期的な安定運営が期待できる」と説明。医療施設の整備に当たり、市は用地取得に協力するほか、建設費や医療機器の整備費などについて一定の費用補助を行うとした。補助額や負担割合などは協議課題となっており未定としている。

現在診療科目や施設規模などについて協議を重ねており、今秋までの用地選定、来年度の着工、早ければ来年秋の開業を目指す方向で調整中。開業とともに西箕輪診療所は廃止する。

同課は「西箕輪は人口が増えている地区でもある。医療や介護の体制改善のため、誘致を実現させたい」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP