梅雨明け異例の早さ 熱中症などに注意を

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気象庁は29日、県内を含む関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より22日早い。関東甲信の6月中の梅雨明けは観測史上初で、梅雨期間は23日間にとどまった。同日の上伊那地方は雲が広がり雨も降ったが、この先は気温が上がる日が多くなる見通しで、県伊那保健福祉事務所などは、小まめな水分補給など熱中症対策を呼び掛ける。天候に左右される観光の業界からは異例の早さでの梅雨明けを歓迎する声も。農協は農作物管理への注意喚起に力を入れる考えだ。

29日は北部を中心に気温が上昇したが、伊那の最高気温は27・3度にとどまった。ただ、この先しばらくは30度前後の日が続く予想で、「じめじめした状態で高温のレベルが上がる」と同事務所。屋外だけでなく、室内熱中症への警戒も呼び掛け、換気やエアコンの使用などで室内の温度上昇を防ぐよう求める。

水分補給については「喉が渇いてからだと正直遅い」と指摘。高齢者は喉の渇きも感じにくくなっているとし、1時間に1回など目安を決めて「意識的に水分を取ってほしい」とする。帽子の着用や日傘の活用、日陰の利用も呼び掛け。「寝不足や二日酔いも禁物」と警告する。

中央アルプス駒ケ岳ロープウェイを運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)は「観光は天候に左右される業界。梅雨明けのニュースを聞けば客足も伸びてくる」と、6月中の梅雨明けを歓迎。メンテナンス作業のため、28日までの10日間はロープウェーを運休しており、「今年は雪解けも早く、高山植物もだいぶ咲いてきている。今週末からの集客に期待し、しっかり挽回したい」とする。

JA上伊那によると、春先からの高温で農作物は「前進傾向」になっているが、生育や品質はおおむね良好だ。果樹の担当者は「出荷が始まったのはブルーベリーだが、他品目も適度に水分があり順調と言える」と説明。ただ、これから乾燥が続くと「玉乗りに影響が出る」とし、「梅雨も明けたので定期的なかん水を呼び掛けていく」。不安な点として挙げたのは「モモの前進」で、「お盆の贈答需要期に物がなくならないことを願っている」と話した。

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