「きびそ糸」で織物 あざみ工房の村上さん

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きびそ糸を織る村上さん

きびそ糸を織る村上さん

下諏訪町御田町で染め織りの「あざみ工房」を経営する村上彪(たけし)さん(79)が、通常使われない「きびそ糸」を利用した作品作りをしている。糸として利用するには手間がかかるが、工夫によって肌触りのいいストールなどに仕上がる。「きびその良さを伝えられるよう、地道に作品にしていきたい」と機織り機に向かう。

きびそは蚕が最初に吐き出す糸で、繭の外側部分を構成する。太さが均一でなく、手触りも硬いため、通常は織物の糸としては使われないという。

村上さんが本格的にきびそを扱うようになったのは、ものづくり支援センターしもすわから4年ほど前、「シルクの副産物として活用できないか」と持ち掛けられたのがきっかけ。染め織りの道45年の経験を基に、文献などを調べて工夫をした。

糸の処理は二つの方法を実践しており、一つは木づちでたたいて柔らかくする手法で、もう一つはアルカリで精錬する手法。木づちの処理は硬さが残って麻のような感触になるため、テーブルセンターや壁掛けにする。精錬はストールなど直接肌に触れる作品に。糸が太いため、温かみのある仕上がりになる。

各地で開かれるクラフト展などで紹介や販売をしている。村上さんは「普通では使いにくい素材でも工夫すれば作品になるのが手仕事の良さ」と話す。下社里曳(び)き期間中(14~16日)は自ら祭りに参加しつつ、店も開けておく予定という。

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