2018年7月3日付

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特に小さな子どもを持つ親は頭を悩ませているのではなかろうか。どんな絵本を読み聞かせたらいいか。日ごろの食事について「どんな食材を選ぶか」にも似た惑いだろうか。自らの選択が正しいのかどうか不安を抱える母親も多いと聞く。でき得る限り子どものためになる1冊を選びたいのが共通した願いだろう▼なぜ、読み聞かせ(読書)か。さまざまな専門家の見解を総合すると感性が豊かになり、想像力を育む。豊かな語彙により思考や想像で話の本質をつかむ力が備わる―など。社会のいずれの分野においても必要な能力か▼しかも本との関わりは幼児期が非常に重要という。言葉を覚える段階で、親の肉声で読まれる一語一語は、確実に幼児の頭に刻み込まれていく。読み手の大人にも影響を与える相互作用のあるコミュニケーションとも位置付けられている▼元上郷図書館長で、読み聞かせを推進する「ガンバの会」主宰の下沢洋子さんは、絵本を選ぶ留意点として▽絵だけで物語が想像できるか▽いつ、どこで、誰が、何をしたかが明確か▽子どもが満足できる結末か▽リズム感のある文章か▽正確で芸術性の高い絵―を掲げる▼当たり前だが、絵本はそろえて終わりではない。いかに活用するかでその価値も変わってくる。読み聞かせの行為のみならず、子どもと過ごす時間やお話の世界を大切にし、楽しむ気持ちが絵本の価値を高めていく。

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