小口正二と高橋節郎が共演 安曇野記念美術館

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安曇野高橋節郎記念美術館に貸し出された小口正二の作品=諏訪市美術館

諏訪市美術館は2日、所蔵する漆芸術家小口正二(1907~2000年)の作品12点を、安曇野高橋節郎記念美術館(安曇野市)に貸し出した。7日から開く企画展「小口正二と高橋節郎―うるしのいろと彩―」(長野日報社など後援)で展示される。同時代の高橋節郎と共に現代漆工をけん引した2人の共演となる。

小口正二は諏訪市出身。現代工芸美術家協会長野会の初代会長を務めた。何層にも塗り重ねた色漆を彫る「彫漆」技法で、草花やチョウ、フクロウなど身の回りの自然をモチーフに鮮やかに描いた。諏訪市美術館の「仙人掌」や「麗夏」のほか、岡谷美術考古館など3館からも借りて約20点を展示する。

高橋節郎(1914~2007年)は安曇野市出身で現代工芸美術家協会の発足に携わった。刀などで漆面に文様を彫り、金粉や金箔を埋める、独自の「鎗金」技法を用いた。宇宙や古代など壮大なモチーフを黒や金を基調に描いた作品「星空交響詩」など約20点を紹介する。

会期は9月9日まで。2人の色彩表現に着目し、技法やモチーフの違いを紹介する内容。互いに高め合い、プライベートでも親交があり、共に笑い合う写真や生前使用していた道具、スケッチなども飾る。

2日の作品搬出には高橋節郎記念美術館の冨永淳子学芸員が立ち会い、作品の状態を確認した。「全国的に活躍した長野県の漆芸術家を知ってもらえる初めての企画」と話していた。

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