春物セロリ品質上々 茅野で早くも初出荷

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ハウス内で鮮やかな緑色のセロリを収穫し、箱に詰めていく生産者。例年より早く出荷期を迎えた=11日午前6時すぎ、茅野市上北久保

ハウス内で鮮やかな緑色のセロリを収穫し、箱に詰めていく生産者。例年より早く出荷期を迎えた=11日午前6時すぎ、茅野市上北久保

八ケ岳西麓を代表する野菜セロリの収穫が11日、茅野市内の加温ハウスで始まり、JA信州諏訪の施設を経て東京方面に初出荷された。記録的な春の暖かさで生育が進み、「記憶にないほどの早い時期の出荷だ」と生産者やJA営農部の担当者。原村、富士見町を中心とする夏秋期の露地物を含め、11月にかけて前年並みの90万箱(9000トン)を出荷する計画でいる。

3戸の生産農家が計308箱を出荷した。このうち120箱を出した同市上北久保の矢嶋敦郎さん(64)は午前3時から、家族ら5人で収穫を開始。「品質は上々。この時期のセロリは軟らかく、みずみずしく、甘みがあっておいしいよ」と笑みを浮かべ、鮮やかな緑色の大型野菜を次々と箱に詰めていた。

諏訪は、記録的暖冬に続いて3、4月の平均気温もそれぞれ過去3位の高温を観測していた。初出荷日は平年だと5月15日前後で、「これまでで一番早い出荷かな」と矢嶋さん。栽培歴30年の三澤孝一さん(68)=上北久保=ら他2人も「昨年と同じ日に定植したのに(収穫開始は)3日早まった。これほどの前進は記憶にない」「自分のハウスでは平年より1週間から10日早い」と話していた

10月上旬~11月下旬の秋収穫を含め、7500箱を出荷する計画の矢嶋さん。「安心安全で、良質なセロリを届ける」と誓うとともに、「御柱年でもあり、『よいさ』の掛け声のように威勢よく、高値で推移してほしいね」と望んだ。

営農部によると、管内のセロリ農家は75戸。夏の生産量は「日本一」を誇る。露地と無加温ハウスの生産者で、同JA野菜専門委員会委員長の篠原昭さん(63)=原村中新田=は「都市圏の市場が諏訪産を心待ちにする中、春先の霜もなく順調に滑り出すことができた。夏場は涼しくなってほしい」と願った。

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