2016年05月13日付

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諏訪東京理科大の公立化方針が決まった。公立化で手厚く配分されると見込む地方交付税交付金で収支を改善し、「国立大並み」に授業料を引き下げて学生の確保にもつなげるという。運営の枠組みや学部構成などは今後の協議で決まってくる▼関係者でつくる検討協議会の議論は大学存続が前提だっただけに公立化方針は自然の流れだろう。協議会会長の柳平千代一茅野市長は、「目指すものはいかに魅力ある大学にしていくかに尽きる。その第一ステップが公立化だ」と話す。公立化で優秀な学生が集まることにも期待を寄せる▼早ければ開学は2年後というから、「魅力ある大学」の基礎を作る時間は決して多くない。地元をはじめ周辺各県、あるいは全国から学生を集めることができるのか。公立化存続を決めた以上、今後行われる大学の「中身」議論が重大になる▼私見として以前にも述べたが、田舎の大学である以上、東京をはじめ都市部の既存大学にない魅力がなければ学生の確保は難しい。自分が受験生になった気持ちで考えた時、行きたいと思う大学の選択肢に入るか。「魅力ある大学」づくりはまさに、言うは易く行うは難しである▼今後の議論に向けて一つ提案したい。諏訪地方をはじめ周辺地区の高校生にアンケート調査をしてみてはどうだろうか。どんな大学だったら勉強してみたいか。大人には意外な視点が見つかるかもしれない。

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