天竜川上流域 水質事故3年連続減

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天竜川水系水質保全連絡協議会上流部会が2015年度に確認した天竜川上流域での水質事故は2件で、過去10年で最も少なくなった。通報は35件あったものの、多くが小規模で、天竜川の本川に流れ込む前に対処できたことなどから、33件は事故扱いにしなかった。上流域の水質事故は12年度に25件が確認され、記録を取り始めた1974年度以降最多となっていたが、3年連続で減少した。

事故扱いの2件は油類の流出によるもので、食用油のタンクが倒れ、約200リットルが水路に流出した事故と、機械故障によりA重油約7000リットルが流出し、下水管から浄化センターに流入した事故がカウントされた。

通報があった35件を原因物質別にみると、油類が30件と最も多く、化学物質の4件が続いた。原因別では、工場等での操作ミスが13件、交通事故が10件、機械の故障が5件で、不法投棄も3件確認された。

協議会は天竜川水系上流部の市町村や消防、国・県の関係機関などで組織。水質保全に関する連絡調整を図り、オイルフェンスやオイルマットなどの資材備蓄や訓練を通して事故発生に備えている。今年度も水質事故現地対策訓練を行い、オイルフェンスの設置や油処理剤(中和剤)の取り扱いを実習する予定だ。

関係機関が集まる水防デーなどの行事を使った啓発も行っている。事務局の国土交通省天竜川上流河川事務所(駒ケ根市)では「事故を予防することはもちろんだが、本川に入ってしまうとなかなか回収できないので、発生した場所で早く止めることが大事になる。事故が発生した場合は迅速な対応と通報を」と呼び掛けている。

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