中ア千畳敷でシカ目撃情報 南信森林管理署

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高山植物の宝庫として知られる中央アルプス・千畳敷カール。直下の標高2500メートル地点でシカが目撃された=2016年7月

南信森林管理署(伊那市)は4日、ニホンジカの侵入が確認されている中央アルプスで新たに、千畳敷カール直下でシカを目撃したとの情報が寄せられたと明らかにした。千畳敷カールは高山植物の宝庫として知られ、観光客にも人気の場所。同署は「単発的な侵入なのか恒常的な利用なのかは不明だが、食害の発生が懸念される事態だ」とし、山域に仕掛けたセンサーカメラでの監視を強めていく方針だ。

南信地方の行政や山岳、観光関係者らでつくる高山植物等保護対策協議会・南信地区協議会の総会で報告した。

同署によると、駒ケ岳ロープウェイを運行する中央アルプス観光(駒ケ根市)の関係者が6月7日、標高約2500メートル地点に建つ5号鉄塔付近にシカがいるのをゴンドラ内から発見。ホテル千畳敷を通じて同署に連絡を入れた。雄雌は不明だが「小さめの個体だった」という。

シカの生息域は主に南アルプス側で、西側の中アには少ないとされてきたが、天竜川を渡って生息域を拡大し、近年は西側での目撃が増加傾向だ。2013年秋に同署が設置したセンサーカメラが、濃ケ池周辺の標高約2600メートル地点で雄ジカをとらえ、高山帯への侵入も確認された。

久保芳文署長は「中アでも食害が出る懸念が高まっている」と指摘。上伊那8市町村でつくる中央アルプス野生動物対策協議会と連携し「どのような対策を取っていくか検討したい」と述べた。

総会には、南アルプスや八ケ岳の関係者を含む約30人が出席。山域内で小型無人機ドローンを使いたいとする届け出が増えているほか、届けをせずに飛ばしている人も散見されるため、届け出の確認や安全飛行の啓発を強めていくことにした。

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