防災気象観測体制が確立 茅野市

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茅野市が、土砂災害対策で市内各所に整備してきた雨量計などの観測点が24カ所となり、市内全域をほぼカバーする気象観測体制が確立された。また、観測した気象データをネット上で確認できる「茅野市防災気象情報」へのアクセス件数が、2017年度に過去最多の5万3553件に達した。市防災課は「情報を警戒や避難の判断に活用する人が増え、定着してきた」と手応えを感じている。

「防災気象情報」は12年10月、観測点17カ所で運用をスタート。それ以前は河川上流域の山間部を中心に7カ所で観測していたが、市域が広大であることや、局所的に発生する近年のゲリラ豪雨を踏まえ、観測点を増やしながら体制を強化してきた。

今年3月には、同市金沢の大沢集落上部に「大沢」観測局が新設され、観測点は24カ所となった。設置者の内訳は茅野市15カ所、別荘開発事業者6カ所、気象庁2カ所、県1カ所。源流域をはじめ、土砂災害の警戒が必要な山沿い、水が集まる市街地の雨量が把握できるようになった。

「防災気象情報」は降水量を5分単位で更新して表示し、10分雨量や連続雨量を数値やグラフで確認できる。昨年3月からは今後24時間の天気、気温、降水量を示す「地点予測」を始めた。気象庁や県の情報とリンクし、市内の警報・注意報や河川水位、土砂災害危険度予測、天気図、アメダスなども閲覧できる。

アクセス数は、集計を始めた14年度から増加傾向だ。17年度の月別だと、梅雨前線の影響を受けやすい7月が8314件で最多。次いで、局所的な豪雨が多い8月の6356件、台風に伴う水害があった10月の6220件が続いた。アクセス数は、県内他市に比べても多いという。

さらに、市は今年3月、同市豊平の八ケ岳総合博物館に気温、湿度、風向、風速、日照、日射、積雪深が観測できる機器を新設し、運用を始めた。データを蓄積すれば、年間や月平均の気温、日照時間、積雪深なども確認できるようになるという。高い晴天率や夏の冷涼な気候を、シティプロモーションや移住促進に役立てる考えだ。

防災課の柳沢正広課長は「自然災害の発生を抑えることはできないが、日々の備えを進めることで被害を減らすことはできる。市民の皆さん自ら防災気象情報を見て避難の判断に役立ててほしい」と呼び掛けている。

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