諏訪市の小学校 修学旅行40年ぶり復活

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40年ぶりに復活した東京方面への修学旅行に向け出発式に臨む湖南小の6年生

長期間、修学旅行を行っていなかった諏訪市内の小学校で、東京方面への1泊2日の旅行が40年ぶりに復活する。これまで静岡県伊東市および、愛知県南知多郡で実施していた夏季保養学校の終了に伴って再開した。4日早朝、先陣を切って湖南小の6年生61人がバス2台で出発した。

関東への宿泊の修学旅行は1978(昭和53)年度まで行われていた。同市教育委員会と同市城南小学校の創立記念誌(89年刊行)によると、最終年度は東京、横浜、江の島、鎌倉などを訪れていた。

終了の理由は、首都圏の交通事情の悪化で予定時間に目的地を回りきれなくなったこと。また、前年度に同市姉妹都市の伊東市川奈に諏訪市が「海の家」を開設。当時は自営業や農家の家庭が多く、交通の面からも海水浴に行ける児童が少なかったため、海での体験を大切に考え、2泊の夏期保養学校に変更された。

市の海の家は2013年に老朽化により廃止。臨海体験は南知多で行われたが、各校で工場見学を日程に入れるなど、臨海学習要素も薄れたため、諏訪地域の他市町村と同様に、今年度から関東への旅行を再開した。

政治や経済、文化の中心の東京や首都圏で知識と視野を広めて学習に生かし、郷土を見つめ直すため行う。諏訪市のほかの6校は9~11月に予定している。

湖南小の旅程は、国会議事堂や神奈川の自動車工場を見学して千葉県木更津市に宿泊。2日目はキャリア教育としてキッザニア東京での職業体験、東京タワーを見学して帰路に就く。

児童たちは4日、ものづくり教育で作った腕時計をして笑顔で集合した。出発式で、藤森玲緒さんと松見勇太郎君が「よく見てよく聞いて最高の修学旅行にしたい」と意欲を発表。同行する岩波均校長は「景色をしっかり目に焼き付けて」と呼び掛け、「時代と共に子どもの興味も変わるが、ふるさと学習や国際化の課題に生かせられる修学旅行となれば」と期待を寄せていた。

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