4年連続の減少 高山植物の保護取り締まり件数

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南信地方の山岳・自然公園で昨年度、高山植物の摘み取りや禁止区域への立ち入りなどに対して行った保護取り締まりの件数は130件だったことが、南信森林管理署(伊那市)のまとめで分かった。4年連続の減となり、入山者や高原利用者の保護意識の高まりがうかがえる。ただ、禁止区域への侵入や高山植物・植生地の踏み荒らしが依然高率を占めており、委嘱指導員や行政関係者らと連携し、引き続き啓発活動に力を入れる方針だ。

地域別の内訳は、中央アルプス・千畳敷カール周辺が79件、南アルプス・三伏峠北が12件、八ケ岳周辺が22件、霧ケ峰周辺が16件など。保護パトロールの実施期間は各地域で異なるが、昨年度は委嘱指導員を中心に延べ1771人が従事した。

130件のうち119件は注意指導、残りの11件は厳重注意。禁止区域への侵入、踏み荒らしの2項目で全体の7割以上を占めた。同署によると、花の写真撮影を目的に意図的に侵入するケースも多く報告されているが、禁止区域との境界に張るグリーンロープの意味合いや、禁止区域のことを知らずに立ち入る事例も「多く見受けられる」としている。

厳重注意の中には、植物の無許可採取や摘み取りも含まれており、この2項目は前年から微増した。

行政や山岳・観光関係者などでつくる高山植物等保護対策協議会南信地区協議会(事務局・同署)は、県が委嘱する自然保護レンジャーとも連携し、入山者や高原利用者らにルールやマナーの順守を呼び掛けていく考え。今月28日から、「山の日」でもある8月11日までの15日間を強化期間と位置付け、保護パトロールを強めていく。 

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