霧ケ峰で忌避剤散布 高原植物の鹿食害対策

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樹木用忌避剤を散布してニッコウキスゲなどの高山植物のニホンジカ食害対策として実証実験する県職員ら

県は9日、ニッコウキスゲなどの高山植物のニホンジカ食害対策として、鹿が嫌う忌避剤の散布実験を諏訪市霧ケ峰高原の車山肩で行った。ニッコウキスゲが咲き始めた1500平方メートルの半分の区画に散布。実験前に設置した電気柵を撤去し、非散布区画との花芽の食害の差異を調べ、忌避剤の効果を検証していく。

食害対策と共に、花を守るための電気柵設置と撤去の労力軽減と、景観上の配慮を目的としている。樹木用の忌避剤を高原植物に応用するための3年計画の実験で、今年は最終年度。一昨年は、グライダー滑走路の近くの蛙原で行ったが食害が少なく、昨年は車山肩に実験場所を移したが、花が少なく鹿が近寄らなかった。

使用する忌避剤は鶏の卵を由来とする農薬。植物や人体への影響はほとんどなく、食害や薬害の結果から高原植物などへの用途拡大が昨年11月に農水省から認められた。

同日は、試験区域に自動撮影カメラも設置。鹿の出没や食害状況も調べていく。散布は8月下旬まで、2~3週間に1回行う。県環境部自然保護課の畑中健一郎担当係長は「効果があれば、県内の鹿の食害のあるところへ普及拡大し、希少な在来植物を守っていきたい」と話していた。

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