2018年07月16日付

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「今ここで地震が起きたら座席の下に入ってください」―。諏訪市文化センターホールで14日に開かれた防災講演会。講師を務めた熊本市長の大西一史さんは来場した約350人に呼び掛けた▼来場者に「今発生したらどう行動するか」を考えてほしいと語った大西さんは続ける。「地震に遭わなければ、そういうことは考えなかった。地震に遭って考えるようになってしまった」。2016年4月の熊本地震では前震の28時間後に本震が発生した。自身も自宅で被災した。本震は考えられないほどのすさまじい揺れだったと振り返る▼大西さんの指摘で、はっとしたことがある。熊本地震では震度7を2回観測した益城町の被害を伝える報道ばかりで、他地域の状況があまり伝えられなかったと感じた。益城町の状況を伝えることはもちろん大事だけど、同様の被害を受けた地域は他にもあり、もどかしかったという▼平成に入ってから最悪の被害が出ている西日本豪雨。200人以上が犠牲になり、避難所には数千人が身を寄せている。被害が甚大だった地域は大変な状況が続いているのだろう。そして、報道で伝えられているのは一部にすぎないことも肝に銘じておかなくてはいけない▼豪雨被災地の高齢者は「初めて経験する大雨だった」と口にする。地震や大雨など天候の心配は尽きない。まずは日常から、いつ起きるか分からない災害に備えたい。

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