2018年7月17日付

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支局の前に青々とした芝生が広がる。今月、富士見町の中心部に遊びと健康づくりの広場がオープンした。酷暑でも建物の軒下は涼風が渡り、水しぶきを飛ばす子どもの歓声が町を元気づける▼造成中は歩道が形づくられ、木が植えられ―と工事が進むごとに心が躍った。建材が片付き開場までの間、子どもたちはさぞ待ち遠しかったろう。完工した広場にはオープン日を知らせる小さな看板以外、入場を遮るものはないのだが、不思議と一般人が立ち入るのを一度も見かけなかった▼子どもなら広い芝生を走ってみたいだろうし、大人だって税金を投入した施設の出来を見てみたい。図書館や体育館への近道でもある。かつて隣近所の柵をかいくぐって遊んだ子ども時分を振り返れば、今どきのおとなしさを寂しく思うが、富士見町民のマナー意識の高さとも感じる▼サッカー世界大会の会場では日本人サポーターが試合後にごみ拾いをして他国からたたえられたそうだ。日本の民度の高さを誇らしく思う話題だ。が、一方国内では詐欺に殺人、身近でも中高年層の万引きが増えるなど悪事が後を絶たず、人の内面には裏暗い身勝手さがあることも否めない▼西日本の豪雨被災地で隣近所を案じて助け合い、不便な生活に自力で耐える姿が印象強い。命がけの瀬戸際でも周囲を気遣い、ルールを守れるか。そう自分の心に問うことも災害への備えになろう。

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