中ア念丈岳―南越百山ルート再開へ草刈り終了

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高山性植物に覆われて通行が困難な中央アルプス念丈岳(2291メートル)―南越百山(2569メートル)間の登山道再整備に取り組む有志のグループ「中央アルプス南部岳人ネットワーク」(福沢勝好会長)は今年度もルート再開に向けた作業に取り組んでいる。14~17日には奥念丈岳(2303メートル)―南越百山間の約2・3キロの区間を整備。前年度実施分と合わせて対象区間を覆うクマザサなどの草刈り作業が終了した。ルート沿いには今年度中にも道標を設置する方針で、登山者の利便性や安全性の向上を図る。

同グループは飯島町と下伊那郡松川町の有志らを中心とした山岳関係者らが集まり、昨年7月に発足。中ア南部の伊那谷側登山道である同ルートの整備を進めている。

事務局の北原正尚さん(62)=松川町元大島=によると、両町に登山道がある烏帽子岳(2194メートル)を起点にかつては同ルートが利用されていたが、登山者の減少に伴い、クマザサなどに覆われ通行が困難になっていた。中ア南部を縦走するには北側の空木岳(2864メートル)方面から尾根沿いに南下し、来た道を戻るか、木曽谷に下りる選択肢しかない状況。登山者や山岳ガイドからはルートの復活を求める声があったといい、有志で整備作業に着手した。

昨年7月には念丈岳―奥念丈岳間の約1・5キロを整備。今年の作業にはメンバー16人が参加し、南越百山までの残り区間でクマザサやスズタケなどの草刈りに汗を流した。リーダーを務めた副会長の塩沢良和さん(69)=飯島町本郷=は「ササが堅くてうまく切れず、大変な作業になった。暑さと水の確保にも苦労したが、ルートは分かりやすくなった」と話す。

同グループは登山者の安全を図るため、整備後も引き続きルートを手入れしていく考え。北原さんは「中アの南の玄関口になる。登山者が安全に下山できるエスケープルートとしても活用できれば」と期待している。

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