入野谷在来種ソバ 夢プロジェクトが種まき

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入野谷在来種のソバ復活に向けて種まきをするプロジェクトのメンバー

伊那市高遠・長谷地区で昔から食べられていたソバの在来種・入野谷在来の復活を目指す「入野谷在来種復活夢プロジェクト」は19日、同市長谷の畑で種まき作業を行った。プロジェクトのメンバー約20人が参加。ソバの豊作や秋の試食を楽しみに、炎天下の中、作業に汗を流した。

入野谷在来はソバの実が小さく収量が少ないため、信濃1号などの品種に押され、一時期は姿を消した。2014年に県野菜花き試験場(塩尻市)で、同市長谷浦地区で採取されたとみられる在来種の種約20グラムが見つかり、信州そば発祥の地伊那そば振興会(飯島進会長)と入野谷そば振興会、信州大学農学部が共同で復活夢プロジェクトを立ち上げ、16年から栽培に取り組んでいる。

3年目の今年は原種収穫用の浦地区の畑に加え、杉島地区の畑も整備し、総栽培面積は昨年比2倍以上の28アールになった。交雑を避けるため、交配を助けるミツバチが飛来しないよう他のソバの栽培地から5キロ以上離した畑を選定した。

種まき作業を行ったそば振興会の会員や信大生は種ソバを1粒ずつ畑に植え、丁寧に土をかぶせていた。飯島会長は「昨年は約40キロの在来種ソバを収穫した。今年は160キロを目指したい」と意気込む。監修する信大農学部の井上直人教授は「入野谷在来には、平家の落人部落である浦で栽培され、保科正之公が愛したという他のソバにはないストーリー性がある。“地域ブランド“として農業振興や地域振興につながれば」と期待している。

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