2018年07月21日付

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飯島陣屋前の高札は、お陣屋あんどん市(行燈市)が7月28日に行われることを告げた。イベントチラシとして配られた「かわら版」には、実行委員の高齢化・減少、資金面の問題等によりやむなく今回が最終回とさせていただくことと相成りました―とあった▼10年前から夏に行っているが、もともとは冬の行事だった。冬場のイベントが少ない上伊那に、飯島町らしい催しをつくろう―。復元整備した飯島陣屋を生かし、集まった人たちに陣屋があった頃の江戸時代にタイムスリップしてもらおう―。四半世紀前にはこんな構想を描いていた▼通りに並べた行燈の明かりで浮かび上がる売り手と買い手の顔。寒かったが、温かさがあったように思う。そして驚かされたのが時代劇のセットのような辻行燈。通りでは、町人や武士に扮した人たちが突然劇を始めたりもした。面白かった▼名称は「お陣屋灯籠市」になるはずだったという。1993年秋、助成事業を活用したまちおこしを考えていた商店街の役員らはクリスマスイルミネーションを計画した。だが、どこでもできる企画では審査を通らなかったそうだ。再度開いた会合で、ある役員が「灯籠はどうだ」と一言。早速試作に取り掛かったのだが、出来上がったのは「行燈」だった▼それから25年。ともし続けた明かりは消えるが、代替わりをし、新たなまちおこしの灯がともることを期待したい。

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