自転車活用のまちづくり 辰野町でPJ始動

LINEで送る
Pocket

小口さん(右)の全面協力を得て自転車活用プロジェクトを始める地域おこし協力隊員たち

辰野町で今年夏、地域おこし協力隊員が中心となって、自転車を利用しやすいまちづくりや観光(サイクリング・ツーリズム)の基盤形成に向けたプロジェクトを始動させる。第1弾は、スポーツ自転車を立てる「サイクルスタンド」の普及。町全域の公共施設や観光スポットに設置し、自転車で気軽に楽しめる町をアピールする計画だ。28日に荒神山公園たつの未来館・アラパで製作体験会を開き、今後の自転車活用の可能性を考えながら交流を深める。

今年度協力隊員に着任し、総合アウトドア開発を担う栗林太朗さん(24)=安曇野市出身=が、同僚隊員とともに環境負荷が少なく健康増進効果もある自転車の活用策を検討。自転車で世界一周した冒険家小口良平さん(38)=岡谷市=の助言を受け「サイクリスト(自転車愛好者)を歓迎する地域の証になる」というサイクルスタンドの普及を図ることにした。

サイクルスタンドは、木材で左右に三角形の土台を設けて上部に横棒を渡し、ブラケット金具で固定して製作。横棒に自転車のサドルを引っ掛けて使う。体験会では小口さんの手ほどきで、成人用自転車3、4台を並べて掛けられる高さ約1メートル、長さ約2・2メートルのスタンドを10基作る。

作品はアラパや町役場をはじめ、周辺にキャンプ場を備える国天然記念物「横川の蛇石」「小野のシダレグリ自生地」、ほたる童謡公園などの観光施設にも設置する予定。民間の飲食店や商業施設へ呼び掛けて設置場所を増やし、観光ルートマップにも表示していく構想がある。

栗林さんは「自転車活用の仕掛けにより、通過するのではなく立ち止まってゆっくり楽しむ町として魅力をアピールできれば。幅広い世代が自転車に関心を持てるよう、定期的にイベントを展開したい」と希望を膨らませる。

小口さんは「スタンドは手軽に作れる世界基準のおもてなしで、インバウンド(海外誘客)にも効果的」と太鼓判。「先進的に取り組む諏訪地方の団体と連携を図れば、辰野町を拠点にしたサイクリングツーリズムで上伊那と諏訪を結ぶ人の流れも生み出せる」と期待を寄せている。

製作体験会は午後1時から。参加費200円(保険代)。要予約で定員30人。自家用スタンドの製作も可能で事前に希望を受け付ける(別途材料費4000円)。同2時30分から、小口さんのトークショーもある。参加無料。申し込み、問い合わせはアラパ(電話0266・41・2448)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP