小津安二郎コーナー登場 茅野ベルビア「バラック通り商店街」

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茅野市のJR茅野駅前ビル・ベルビア2階にある「バラック通り商店街」に、蓼科高原を晩年の仕事場にした日本映画界の巨匠、小津安二郎監督(1903~63年)や盟友の脚本家、野田高梧さん(1893~1968年)を紹介する資料展示コーナーがお目見えした。小津監督愛用のカメラや家具、映画関連資料の展示をはじめ、映像作品が視聴できるコーナーもあり、小津監督ら映画人がこよなく愛した「蓼科」に来場者を誘っている。

同市で毎年開催される「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」の実行委員会と市が、商店街の空き店舗だった2区画(約100平方メートル)に整備した。市が事業費約180万円で内装工事を行い、実行委や個人、映画会社が資料を提供している。

展示コーナーは、茅野駅連絡通路からベルビアに入った場所にある。入り口には市内で使われた1960年製の映写機を設置し、壁には映画祭の歴代ポスターや桃太郎旗を掲示した。畳の部屋を再現し、小津家から実行委に寄贈された監督愛用の座卓やたんすを展示。滞在中に監督が愛飲した「ダイヤ菊」の空き瓶を置き雰囲気を醸した。

野田さんの山荘「雲呼荘」を訪れた映画人たちのサイン入り編かさや、小津監督愛用のバルナック型ライカも公開された。初期の小津作品に出演した岡田時彦さん、小津作品に数多く出演した女優原節子さん、小津監督を敬愛する山田洋次監督、撮影風景などを紹介する写真パネルも展示されている。

映像作品を視聴できるコーナーでは現在、小津監督に師事し公私にわたって親交があった井上和男監督が小津、野田両氏の足跡をたどる「蓼科高原と小津安二郎」が上映され、多くの映画人に愛され、名作が生まれた蓼科の魅力を発信している。

千葉県木更津市から訪れた60代の夫婦は「小津監督の名前を見つけたので立ち寄ってみた。当時『東京物語』に感動しました。小津監督が茅野市で過ごしていたとは知らなかった。ぜひ蓼科を訪ねてみたい」と話していた。

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