「計量は文明の母」 岡谷蚕糸博物館で講演会

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計量の歴史について話す東洋計器の土田泰秀社長

岡谷市の岡谷蚕糸博物館は21日、収蔵品展「カイコも、繭も、糸も、ハカル。」の関連イベントして、計器メーカーの東洋計器(松本市)の土田泰秀社長の講演会を同博物館で開いた。「計量は文明の母である」と題し、「はかる」ことの歴史と人間の英知について話した。

同社は1万2000点に及ぶ国内外の度量衡機器を収蔵、展示する「東洋計量史資料館」を所有。蚕糸業に関するコーナーもあり、コレクションの中から今回の収蔵品展に種繭の雌雄を鑑別する「雌雄鑑別器」(大正)や生糸を輸出する際に使った「輸出用俵」(昭和初期)など3点を貸し出している。

土田社長は度(長さ)、量(体積)、衡(重さ)は文明の始まりと密接な関わりがあると指摘。世界で最も古い中国の挟み尺(ノギス)の複製品やラクダの骨で作られた内蒙古の物差しなどコレクションの写真を映し出しながら秤の歴史に触れた。

また、豊臣秀吉が太閤検地で使った京枡とその後、徳川家康が使った新京枡の違いなど「はかる」ことにまつわる逸話も紹介。京枡が1740立方センチメートルだったのに対し、新京枡は1800立方センチメートルで、これが1升になったという。ただ、この時代にはまだメートル法は入ってきておらず、「偶然」とした。

講演会には約60人が参加。引き続いて学芸員によるギャラリートーク(展示解説)もあった。収蔵品展は9月2日まで開いている。

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