中ア駒ケ岳にライチョウ 半世紀ぶりに確認

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国特別天然記念物のニホンライチョウが、中央アルプス駒ケ岳(2956メートル)で、およそ半世紀ぶりに確認された。登山者が20日に頂上直下のハイマツ帯で目撃。環境省信越自然環境事務所(長野市)が写真でニホンライチョウと確認した。今後、県などと連携して現地調査を行う方針。同事務所は、ほかの生息域から移動してきた可能性があると指摘し、「中央アルプスでは一度絶滅したが、生息できる環境が残っていることが示された」としている。

目撃したのは岐阜県岐阜市の鈴木金治さん(59)。木曽側から入山し駒ケ岳登頂後の下山中、登山道の近くに雌の成鳥1羽がいるのを目撃した。30秒ほど辺りを歩き回った後、ハイマツの中に入っていったという。

同事務所によると、中アでライチョウが最後に目撃されたのは50年ほど前だといい、絶滅したとされている。同事務所の福田真・希少生物係長は「生息できるということは、定着や繁殖という形で次代に続いていく環境があると考えることもでき、とても良いニュースだ」と話す。

ライチョウの現在の生息域は北ア、南ア、乗鞍岳、御嶽山、火打山という。近年では2009年、石川県の白山で70年ぶりに1羽が目撃された事例があり、DNA解析などで北アや乗鞍岳などから飛来したことが推定されている。福田係長は「白山の事例では生息域から70キロほどを移動していた。今回も冬季に飛来してきたことが考えられ、羽根やふんを採取して分析したい」としている。

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