2016年05月18日付

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わが家に子猫が来た。生後2カ月ぐらい。片時もじっとしていず、興味の対象が次々変化する。眠ると、何をされてもなすがままといった様相だ▼一晩で撮った写真300枚。不要なカットは簡単に削除できるデジタルカメラとはいっても、われながらあきれる”親ばか”ぶり▼先代の猫は、やはり子猫のときから15年ほど飼った。それまでの犬が死んで約1カ月後に、野良だった母猫が娘2匹を連れて越してきたのである。母猫は子を託す先が見つかって安心したのか、程なく死んだ。娘の1匹は数年して行方不明になり、残った1匹だ。その猫も病には勝てなかったところへ、入れ替わるように今度の子猫が一家の新しい一員に加わった。縁を感じる▼環境省のまとめだと、2014年度に全国の自治体が引き取った犬は5万3173匹、猫は9万7922匹。年々減少傾向にあるものの、考えさせられる数字だ。4月下旬には長野市の山中で、捨てられたとみられる猫20匹余りが保護された。全ての猫に新たな飼い主が見つかったとのことで、それが救いだ。中にはやむにやまれぬ事情もあるのだろうが、命あるものを飼う以上は相当の覚悟が必要で、人間の身勝手にはできないはず▼子猫を見ていると、このまま大きくならなければいいのに-とも思う。でも、これも人間の身勝手さ。猫にとっては成長して生を全うすることこそが幸せなのだろうから。

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