高島藩士採集の押し葉や押し花 国内最古か

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高島藩士が約300年前の江戸時代中期に関西方面などで採集し、諏訪市内の子孫が引き継いだ押し葉や押し花が、採集年月日などの記録が残り現存するものとしては国内最古とみられることが3日、分かった。現在所蔵する市博物館と調査を担当した国立科学博物館(東京)は9日、同科学博物館で会見して調査結果を発表する。

市博物館によると、高島藩士の渋江民右衛門古伴が採集した。諏訪市内に住む子孫が受け継ぎ、昨年10月に渋江喜久夫さん(70)=東京都中野区=が葉や花が額装された状態で市博物館に寄贈した。博物館は今年5月ごろ、国立科学博物館に学術調査を依頼していた。

マツやクスノキなど葉を中心に25組あり、そのうちの一部が国内最古とみられる。八重桜や梅の花もある。採集の年代は明確なもので1719(享保4)~24(同9)年。最古の19年は7組ある。年代から4代藩主諏訪忠虎の時代に採集された。採集の年代や場所は植物が包まれていた和紙に書かれていた。現在の大阪府、滋賀県で採集されたものが13組とほぼ半数を占めるという。

市博物館は「市にとって素晴らしいこと。何を目的として採集されたのかは調査が必要だと思うが、記録としての価値が高いのではないか」としている。

喜久夫さんの弟の渋江利明さん(69)=諏訪市城南=は取材に、「以前から国内最古のものかもしれないと言われてきたが、現実になった。改めて先祖がすごいことをしたと感じる」と話した。

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