2018年08月07日付

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5アールほどの畑を借り、野菜作りを始めて2年目。連日朝の畑通いが実り、キュウリやピーマンの類いは毎日少しずつ収穫がある。本格的な農家から見れば笑われるようなやり方だけれど、駄農なりに農業の楽しさが分かってきた▼振り返れば、多くの知識や教訓を得た日々でもあった。雑草と混在してしまって手がつけられないカボチャやサツマイモの畝には、敷きわらやマルチングの必要性を感じた。農家の畑と見比べて遅れが目立つナスには、定植期の見直しを迫られた▼一番痛かったのは、キュウリの棚の倒壊だった。7月の台風に伴う強風を受け、あえなく倒れた。吹きさらしの畑の立地や、野菜の生木の重さを甘く見ていたのが原因で、補強して立て直してはみたものの、木を傷めたせいか、実のなりが悪い▼「こうしておけばよかった」と後悔もするが、結局のところ、改めて挑戦するには、来年を待つしかない。それが春夏秋冬という一年のサイクルを相手にする農業の難しさであり、楽しさでもあるのだろう▼西日本豪雨で、産地として知られる岡山県倉敷市のブドウが大きな被害を受けた。現地の報道で、出荷目前のブドウが壊滅した農家が「わが子を育てるようにやってきた。息もできないほどつらい」と嘆いていたのが切ない。あれから1カ月。せめて農産物を買い求める際は被災地のものを。それくらいしかできないのがもどかしい。

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