諏訪湖の水質適時確認 IoT活用、実証実験

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観測機を乗せた浮体設備を沖合に運ぶ関係者

諏訪湖の水質の測定データをIoT(モノのインターネット)技術を用いてほぼリアルタイムで確認できるシステムの実証実験が6日、諏訪市内外の企業、市、信州大学、諏訪湖漁業協同組合の連携で始まった。湖心の水深50センチの水中に溶けている酸素量「溶存酸素量(DO)」、水温、濁り具合(濁度)を測定し、1時間ごとにデータを取得してインターネット上で公開する。湖の異変を適時に察知できるとして期待を集めている。

諏訪地方の諸課題にIoT、人工知能(AI)を利用して解決を目指すプロジェクト「Suwa Smart Society(スワスマートソサイエティ)5・0(SSS5・0)」の具体的な取り組みの第1弾。

諏訪湖の観測は県や信大などが続けているが、計測した各種データの保存装置を定期的に設置、回収し、コンピューターで解析することで回収した時点までの過去の変化を確認している。今回の観測システムはデータをリアルタイムで確認できるため、異変への警戒や対策の検討に役立つ可能性がある。

開発したのは金型成型の旭(諏訪市湖南)をはじめ市内外のIoT機器開発事業会社など。センサーは国内有数のメーカー「オプテックス」(大津市)が提供した。システムは約半年掛けて作り上げた。設置場所はヨットハーバーから沖合約1.8キロの地点で近くには信大山岳科学研究所の観測地点がある。同システムで取得したデータの整合性を大学の協力を得て図っていく。

リアルタイム観測システムは一般的に高価で導入先が限られる。浮体設備を製作した旭の増澤久臣社長(58)によると、材料は一般的にホームセンターなどで販売されている部材を使用しており、半額から3分の1程度の低価格化を実現できるという。必要な電気は太陽光パネルで賄う。

実験は12月中旬まで続ける予定。観測データは同日から専用サイト(https://sss50.harmonia‐cloud.com/)で公表を始めた。1時間ごとの変化を示すグラフや信大同研究所山地水環境教育研究センター(諏訪市湖岸通り)屋上のライブカメラの映像も掲載している。

「SSS5・0」への参加機関も募集している。問い合わせはメール(contact@sss50.harmonia‐cloud.com)へ。

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