県宝「仮面土偶」のレプリカ完成 辰野美術館

LINEで送る
Pocket

仮面土偶のレプリカを披露する宮澤教育長(左)と森本実行委員長

辰野町荒神山公園の辰野美術館に所蔵されている、県宝「仮面土偶」のレプリカ(複製)が完成した。実物の長期貸し出し時に代用展示するほか、小中学校や一般対象の出前講座も含めて地域への普及PRに幅広く活用する。町の文化資源を生かして地域振興を図るたつの芸術村実行委員会と町教育委員会が7日、報道発表で披露した。

仮面土偶は、昨年公募で愛称「日本のへそ土偶縄文の母ほっこり」が決まり、今年夏は東京国立博物館特別展に初めて出品中。縄文ブームに合わせた人気の高まりとともに展示貸し出しの依頼も増え、町が今年度補正予算を計上してレプリカを製作した。

レプリカはアクリル樹脂製で、高さ約20センチ(実物同)、重さ930グラム(実物1040グラム)。3Dプリンターで造形し、エアブラシや手描きで塗装を施した。紀元前2000年ごろに作られた当時の姿をイメージし、ふくよかな足や腹部、縄文服の模様まで細かく再現してある。製作は製品設計のスワニー(伊那市)。製作費48万円で、約半額を文化庁補助でまかなった。

今後は、実物が国立博物館から戻る9月11日まで展示。実物が館内にある通常期間は希望に応じて出前講座を行い、スタッフが縄文文化や仮面土偶の出土経過、保存活動などについて解説する。

同館で完成品を披露した宮澤和徳教育長は「子どもら住民がレプリカに触れ親しみ、古里の学びを一層深めてくれれば」と期待。同実行委員長の森本健一信州豊南短期大学学長は「レプリカを用いた普及活動を通じて、素晴らしい縄文の文化を次代へ伝えたい」と述べた。

おすすめ情報

PAGE TOP