ついでに「わな」見回り 治山工事業者が協力

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国有林に仕掛けたわなの「ついで見回り」に関する基本合意書を交わした

南信森林管理署は8日、上伊那猟友会、伊那市長谷の浦国有林内の治山工事を請け負う宮下建設(同市)と、ニホンジカ捕獲わなの見回り・通報に関する基本合意書を取り交わした。同国有林の林道沿いに猟友会が仕掛けたわなを、工事現場まで毎日往復する同社が”ついで見回り”をし、シカが掛かっていた場合に知らせる内容。猟友会員の見回り負担を軽減するのが主な狙いだ。

こうした内容の基本合意は中部森林管理局の管内4県で初という。同署によると、国有林内では緑化工事を施した現場までもがシカの食害を受けている状況。捕獲対策に力を入れるが、国有林は奥地にあるため、わな見回りの労力負担がとりわけ大きい。

取り組み期間は9日から降雪前まで。猟友会はわなの設置箇所を同社に伝え、同署は資材貸与のほか、錯誤捕獲に関わる経費を負担する。久保芳文署長は「猟友会も国有林も助かる取り組みになる」と期待を込めた。

上伊那猟友会の竹入正一会長=辰野町=によると、会員数は横ばいだが、平均年齢は63歳と高齢化しており「ついで見回りの提案に感謝している」。県猟友会長として「他地域にもこの取り組みを紹介したい」と述べた。同社の宮下金俊社長は「現場に行く途中でシカをよく見掛ける。ついで見回りに全面協力し、少しでも社会貢献できれば」と話していた。

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