2018年08月11日付

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茅野から伊那までの通勤で中央道を使うと、生まれ故郷にある高尾山が右手に見えてくる。東京の高尾山と同じ名だが、地元川岸地区では「たこやま」と親しまれる。小学校の遠足で登ったり、麓の広場で遊んだり。川と言えば天竜川、山と言えば「たこやま」だった▼日本山岳会が「初めての親子登山」で薦めるのは、自宅や集落から見える「身近な山」。あの山に登ったんだと、子どもが実感できる点が大きいらしい。道中の安全を考えれば中低山といえど、デビューは「6歳を過ぎてから」とも推奨する▼ドローンによる美しい空撮映像には驚かされるが、山の頂から達成感と共に眺める景色は格別だ。身近な山であれば古里を感じられるし、他の山まで見渡せる所があれば「あの山にも登りたい」と次のステップにつながる▼高地では夏と秋が混在して植物の種類も豊かになってくる。遠くだけでなく近くを観察する「虫の目」も意識し、山を、自然を楽しみたい。天気の急変に注意が必要な季節でもある。暑さは続くし、日没は早まる。準備は万全に―だ▼「山の日」は雨の心配も多少あるが、信州の山も水分を欲している頃だろう。山にとって恵みの雨と捉え、出勤日でもある自分はきょう、山の事を考える時間をつくろうと思う。6歳になった娘にとって身近な山は茅野・小泉山か。夏休み。晴れ予報の日。「こずみやま」登山に誘ってみよう。

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