水稲猛暑で生育早く 上伊那地方

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猛暑の影響で例年に比べ早く成長し、既に穂を垂れる稲=飯島町内の水田

上伊那地方は7月上旬の大雨後に続く猛暑で、水稲の生育が例年以上の早さで進んでいる。JA上伊那によると、上伊那中南部では出穂期が平年、昨年に比べて「3~5日」早く、伊南地域では既に稲穂が実り始めている水田もある。稲刈りは例年9月すぎに始まるが、今後気温が高く推移すると、早生種では8月中の稲刈りも予想され、JAでは中川村の中川カントリーエレベーターを9月1日から稼働する方針を決めるなど、各地で例年より早い準備に追われている。

JA上伊那営農経済部米穀課の担当者は、今年の状況を「今までに経験のない生育の早さ」といい、飯島町飯島で農業を営む男性(80)も「こんな状況は珍しい」と驚く。男性は種子用のうるち米コシヒカリを含めて水稲約3ヘクタールを栽培。今年は7月下旬から穂が出始め、「成長はいつもより5~7日早い」という。

コシヒカリは出穂後、1日の最高気温の積算が1000~1050度で刈り取りの適期を迎えるとされる。 男性は「1日の最高気温が30度でも1カ月で900度。今年は猛暑日もあり、稲刈りは当然早くなる」と話す。「早生種のあきたこまちやひとめぼれを作る農家は8月中の稲刈りになるだろう」とも予想した。

今のところ病気の発生はないものの、高温では実を包むモミが厚みを増すことで米粒が小さくなったり、 玄米の内部に亀裂が生じる「胴割れ」など品質低下の懸念もある。JAは水量が豊富な地域では水の「かけ流し」で水田内の水温を低くする対応や水深を深くする対策を呼び掛ける。

JAでは中川村のほか、駒ケ根市や飯島町のカントリーエレベーターの受け入れを9月上旬から始める計画。「上伊那全域で早めの対策をしていきたい」と話した。

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