2018年08月12日付

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5日間にわたって県内各地で繰り広げられた第42回全国高校総合文化祭「2018信州総文祭」が11日に幕を下ろした。長野県で初の「文化部のインターハイ」に約2万人の高校生が集まった▼長野市で行われた器楽・管弦楽部門の会場に足を運んだ。たった3人で弦楽器とピアノを演奏する学校もあれば100人を超える楽団を抱える伝統校まで、規模は違っても、一人ひとりが燃やす情熱の温度が高いことには変わりない。12人で出場した山梨県立甲府第一高校弦楽部は「少人数だからこそハーモニーを大切にしている」と自己紹介し、柔らかで聞き心地の良い音を奏でていた▼娘が吹奏楽部門にトランペットで出演する高知県の友人夫婦が「応援しに行きたいが、他の2人の子どもの予定が前後に入っているから」とあきらめかけていたものの、2人の子どもを実家に預け、車中泊を含めた1泊2日の強行スケジュールで自動車を飛ばして松本までやってきた▼台風にぶつかるおそれもあったが、3年生の娘は高校最後のステージでソロを披露する。部活ではずいぶんつらい経験もしたが、乗り越えて最後までやりきったのだという。先日のコンクールでは見事な演奏ながら惜しくも銀賞だった悔しさも重なって、晴れ舞台を見守りたいと思う親心だ▼2万人の生徒一人ひとりにそのような物語があるのだろう。信州で情熱を燃やし尽くせたのならうれしい。

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