東山魁夷「緑響く」効果 茅野市美術館

LINEで送る
Pocket

茅野市ゆかりの画家8人の作品を展示する茅野市美術館の企画展。前期は東山魁夷の「緑響く」が人気を集めた

茅野市の市制施行60周年を記念し、地域にゆかりの深い画家8人の作品57点を展示する企画展「信濃美術をみつめる―描くこと この地との出会い」の入館者が13日、7月28日からの前期15日間で2733人に達した。東山魁夷の代表作の一つ「緑響く」(県信濃美術館東山魁夷館蔵)が人気で、絵のモチーフとなった同市奥蓼科の御射鹿池にも大勢の観光客が押し寄せている。15日からの後期では「緑響く」の習作や八島湿原を描いた「夕明り」の習作などが公開される。9月9日まで。

市美術館の企画展では、同市出身の建築家、藤森照信さんの作品を展示した「藤森照信展」(2010年)の7050人に次いで、過去2番目の入館者数に達する勢い。

東山魁夷(1908~99年)の作品は5点。前期の目玉は「緑響く」(82年)で、人気作と取材地が同時に楽しめるとあって、地元をはじめ県内外から大勢の人が訪れた。最多は、60周年記念式典が行われた8月1日の412人だった。

13日に奈良県から訪れた藤井一雅さん(51)、直美さん(46)夫妻は「きのうは御射鹿池、きょうは『緑響く』を堪能しました。どちらも素晴らしかった」と満足そう。企画展では「思いがけず他にも良い作家に出会うことができました」と喜んでいた。

市美術館から約17キロ離れた御射鹿池。近くの駐車場は大型バス2台と普通車約30台でほぼ満車となり、湖畔の遊歩道は約60人の観光客でにぎわっていた。インスタグラムを見て静岡県から訪れた中村俊太さん(26)と木三田歩未さん(25)は「『緑響く』は知りませんが、幻想的ですごくきれい」と語り、深緑を映す静かな湖面に見入っていた。

火曜休館。午前10時~午後6時。入館料一般500円、高校生以下無料。問い合わせは、同館(電話0266・82・8222)へ。

おすすめ情報

PAGE TOP