2018年08月15日付

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諏訪市湖岸通りの諏訪湖畔にあるモニュメント「平和の塔」。諏訪地方の有志グループ「戦争はいやだ、平和を守ろう会」が、発足10年を記念して3年前に建立した。今年も8月6日の広島原爆の日に合わせて「平和の鐘を撞く集い」を開き、約70人が参加して鐘を鳴らした▼不戦や核廃絶を願う人たちにとってシンボル的な存在。「73年前には広島に原爆が落ち、一瞬で多くの人が亡くなった。これまで平和を続けてきた陰には大きな犠牲があることを思い、平和の尊さをかみしめたい」▼飯田悦司会長(92)=諏訪市=が集いで語った口調には、今後も平和が守れるのか強い危機感のようなものがにじんだ。モニュメントは塩尻市出身で諏訪市内に仕事場があった彫刻家の横澤英一さんが制作した。高さ3メートル、幅と奥行きは各2メートル。3本の柱は花こう岩で作り、上部に銅製の鐘を取り付けた▼諏訪市内の高校生から寄せらせたデザインのアイデアを踏まえ、ハトなどを柱の側面に刻んである。建立費用は一般から募り、目標の約400万円を上回る善意が寄せられた▼きょう15日は73回目の「終戦の日」。横澤さんは以前、モニュメントについて「見て、触れて、鐘の音を聞いて平和を願いたい」と話していた。平和を愛した横澤さんも今年2月に83歳で亡くなった。不戦の思いをどう語り継ぎ、具現化するのか。飯田さんや横澤さんの言葉が重く響く。

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