高遠の周遊観光拠点に 旧中村家住宅を改修

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改修した「旧中村家住宅」。高遠の周遊観光の拠点施設として活用していく

伊那市は10月1日、同市高遠町西高遠にある「旧中村家住宅」を観光施設としてグランドオープンする。江戸時代の町屋風情を残す築約300年の建物で、活用に向けて市が改修した。市の指定管理者が「高遠そば」をメインに和食や洋食を提供。そば打ち体験ができるスペースや観光案内所機能も設け、高遠の周遊観光の拠点施設にする考えだ。

中村家住宅は江戸前期から中期の特徴を残す町家形式(棟割り長屋)の建物。初代高遠町長を輩出し、高遠町ゆかりの書家で画家の中村不折とも縁がある。埼玉県所沢市に住む所有者の男性から2014年9月に寄付の申し出があり、市が所有して改修工事を行い、活用を検討してきた。

改修工事は昨年11月に着手。外観や間取りはそのままに、耐震工事を行った。食堂用の厨房や約30席の客席、6台分の駐車場を新たに整備。畳敷きの向こう座敷は地域の会合やワークショップに活用できる。

土産品の販売コーナーも併設し、地域の工芸作家の作品を販売するチャレンジショップも検討している。建物、土地のほか、明治初期からの法律書や洋書など約2500冊、漆器や陶器などの調度品、江戸時代の古文書、美術工芸品など約2000点も合わせて寄付されたことから、一部を展示する予定だ。

市高遠商工観光課の宮下庄衛課長は「県宝の旧馬島家住宅などの周辺施設と共に、『城下町高遠』の歴史的な町並みで観光誘客を図りたい。周遊観光の拠点施設になれば」と話している。9月中旬には一般を対象にした内覧会も計画している。

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