卒業研究は岡谷蚕糸博物館 細川佳代子さん

LINEで送る
Pocket

卒業研究で岡谷蚕糸博物館を取り上げた細川佳代子さん

木綿の布地の企画や販売を手掛ける安曇野市の細川佳代子さんが、京都造形芸術大学通信教育部芸術教養学科の卒業研究で、岡谷市の岡谷蚕糸博物館を取り上げた。「真実の製糸を伝える―岡谷蚕糸博物館」と題し、過去の遺物の展示にとどまらない同博物館の取り組みに着目。高林千幸館長は「高い関心を持って卒業研究に取り上げてもらった」と感謝している。

卒業研究は、各自の興味関心や生活環境に基づき、特定の地域で実践されているデザイン活動や文化・芸術活動などを取り上げて考察し、「文化資産評価報告書」としてまとめるというもの。細川さんは昨年春に「たまたま訪れた」という同博物館で製糸工場を併設した動態展示などに感銘を受け、卒業研究として取り上げることにした。

細川さんは高林館長の「真実」という言葉に着目。動態展示エリアは「貴重な機械を展示するだけでなく、機械や技術を生み出した人たちや工女たちの紹介にも力を入れ、モノ・技・人から製糸の真実に迫る工夫を凝らしている」と指摘。また、子どもたちへの「カイコ学習」を通じ、「命をいただいて新たなモノを作ることを学び、歴史を知り、自分たちの地域を見つめ直す」ことで未来につながっていると評価した。

卒業研究には昨年秋から取り掛かり、同博物館には5回ほど足を運んだという。「もともと知識がなかったので、とても面白く、どんどん吸収できた」と振り返るとともに、「調べれば調べるほど奥が深い。これからも注目していきたい」と話した。

高林館長は「岡谷蚕糸博物館に興味を持ってもらい、短期間にこれほどきちんと調べられたことに感銘を受けた。過去の遺物の展示だけでなく、息づかいの聞こえる『真実』を伝えるという視点で見てもらったことも大変うれしい」と喜んでいた。

卒業研究は「WEB卒業研究展」としてインターネット上で公開している。

おすすめ情報

PAGE TOP