2018年8月18日付

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自然観察、マスつかみ、流しそうめん―。いずれも夏休み中に自治体および地区単位で開く子ども寺子屋教室で行う内容だ。盆暮れ、土日祭日が必ずしも休日とは限らない親の就労形態の多様化に伴って生まれた、子どもたちの新たな居場所。各地の公民館関係者を中心に、実施の輪は徐々に広がりつつあるようだ▼同様の居場所として学童クラブもあるが、学年による制限があるのに対し、寺子屋教室は小学校1年から6年までが対象。朝の涼しい時間帯に夏休みの宿題を進め、その後は教室ごと、さまざまな体験企画を行うのが一般的という▼ただ、運営に携わる大人の一部には「今は周囲が全て整えているだけ。本来、遊びの主役は子ども。子ども同士で遊びをつくりルールを決めていた」と子どもたちが遊びの”主役”になっていないと懸念する声もある▼遊びの主役になれない事情もあろう。外遊びは交通事故への不安が大きく、子どもが巻き込まれる犯罪も各地で多発している。安全な家の中でゲーム機を扱うだけでは思考力も体力も衰えるばかり▼数十年前の少年少女たち。遊びは創造(想像)や冒険心、探求心、興味などから生み出されていた覚えがある。そこで充足感を得て次への意欲も食欲も湧き、いつの間にか体力もついていった記憶がある。それが生きる力になったか。現代の子どもたちは、どこで生きる力を身に付けていくのだろう。

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