2018月8月19日付

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「あの夏は暑かった」。そんな一過性の異常気象で終わればいいのだが。災害レベルと言われる今夏のような猛暑が当たり前になっていくようだと気が重くなる▼だが、むしろそうなる可能性の方が高くなっているのではないか。いくつかのテレビ番組で環境省が制作したという「2100年未来の天気予報」を取り上げていた。衝撃的な内容である。「2100年の夏も全国的に猛烈な暑さ」で、各地の最高気温は高知県四万十市で44・9度、名古屋で43・9度、東京で43・6度を記録。熱中症で病院に搬送された人は全国で12万人に上っているとした▼さらに、局地的に1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、河川の氾濫や土砂災害が発生、一方で雨が降らず、干ばつで農作物が枯れる被害も。最大瞬間風速90メートルという竜巻のような風を吹かせる台風の出現も予想していた▼こうした異常気象は地球温暖化の影響とされる。対策をしなければ21世紀末には地球の気温が現在より最大4・8度上昇すると言われており、「未来の天気予報」が現実になりかねない。この夏の異変はそんな行く末を暗示しているように見える▼お盆が過ぎ、ようやく暑さも和らいできた。「喉元過ぎれば―」にならないよう温暖化防止に真剣に取り組んでいく必要があるが、未来のことはなかなか実感が湧かない。”今そこにある危機”として認識できるかが問われている。

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