りんどう再興へ3年目 生産者へ苗配布

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渡辺さん(左)から苗を受け取る生産者

渡辺さん(左)から苗を受け取る生産者

茅野市が進める「りんどう再興プロジェクト」で育てたリンドウの苗の配布が18日、同市湖東山口の渡辺貞男さん(80)のハウスで行われた。3年目の今年は、新規2人を含む生産者6人から前年度並みの育苗トレー200枚(苗2万5600本分)の注文を受け、計約25アールで栽培が行われる予定という。

市農業支援センターによると、同市のリンドウ生産者は1990年代前半に200人に達したが、出荷までの長い育苗期間や土壌障害の発生、高齢化などから他品種への転換が進み、現在では28人にまで減少している。

市花、県花でもあるリンドウの産地を守るプロジェクトは2013年1月、市と生産者の懇談をきっかけに始まった。土壌病害を防ぎ、3年必要だった育苗期間を2年に短縮するため、育苗方法を露地からトレーに変更した。3人の生産者が種を提供し、渡辺さんが育苗を担当している。

今季は1月24日に種をまき、毎日の水やりや、間引きと補植を続け、育苗容器にしっかり根を張った苗に育てた。苗代の半額を県、4分の1を市が負担して、生産者への普及促進を図っている。

苗の配布には、プロジェクトを連携支援する市と県諏訪農業改良普及センター、JA信州諏訪の担当者が立ち会った。渡辺さんは「乾かさないよう小まめに水やりをしてほしい」と助言。前年に続いて購入した吉田稠さん(85)=同市北大塩=は「根付きが良く丈もそろっている。他の産地に負けない成績の良い苗だね」と笑顔を見せていた。

同センターによると、市内生産者28人のうち、プロジェクトで育てた苗を使用しているのは10人。前年度より2人増えた。ただ既存の生産者が多いため、本格的な産地再興には「新規就農者を増やす」(同センター)ことが課題になっている。

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