小泉山に羽ばたけオオムラサキ 豊平小で幼虫飼育

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ネットで囲われた飼育小屋でオオムラサキの幼虫をエゾエノキに移す児童たち

ネットで囲われた飼育小屋でオオムラサキの幼虫をエゾエノキに移す児童たち

茅野市豊平小学校3年生30人は今年度、同市の小泉山体験の森創造委員会(長田芳男委員長)の協力で、国蝶オオムラサキの飼育・観察に取り組む。18日には、同校に設置されたネット張りの飼育小屋に、同委が飼育した幼虫を移した。

地域住民らで2001年に発足し、公民協働で小泉山の整備・活用に取り組む同委員会。オオムラサキが乱舞する里山―は当初からの目標の一つで、幼虫が葉を食べるエゾエノキの根元に越冬幼虫を確認し、試験飼育を経て13年にオオムラサキ部会を設置。14年には上古田の登山口付近にオオムラサキの保護施設を建てて本格的な飼育・保護活動を始めた。

子どもを巻き込んでの裾野を広げる活動は昨年度から始めた。同小にはこれまでに10本のエゾエノキを植樹し準備。今年度は、ネットで囲んだ高さ3メートル、幅5メートル、奥行4メートルの飼育小屋を建てた。3年生は理科の「チョウの飼育」の単元で取り組む。

この日は、部会員5人が来校。石山功部会長は、オオムラサキは昔は小泉山でもたくさん見られたが乱獲などで減り、無くなってしまう可能性のある希少なチョウであることを説明した上で、幼虫から美しい紫色の成虫へと変化していく様子を写真で紹介。幼虫を放す際に気を付けることや飼育上の注意も話した。児童は早速、飼育小屋に入り、体長1~2センチの幼虫約70匹を、1匹ずつ小枝に乗せてもらい、移した。

放された幼虫は枝を登って葉にたどり着くと、すぐに葉を食べ始め、児童はルーペをのぞき目を輝かせていた。上田紅乃葉さんは「どうやってきれいなチョウになるか観察が楽しみ」。石山部会長は児童に「いっぱい観察して新しい発見があったら教えてください。一緒に育てていきましょう」と呼び掛けていた。

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