2018年08月20日付

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「路傍三百」と聞いたことがある。300種ぐらい知っていれば道端の植物はおよそ見当がつくようになるとか、散歩をすれば、それぐらいたくさんのものが見られるという意味で使われるそうだ▼小紙上伊那版で連載している「道草を楽しむ」が、15日で300回になった。植物研究家の柄山祐希さんが草花を細密画で描き、紹介文を添えたシリーズで、2011年9月に始まった▼当初は不定期掲載だったが、毎週水曜日の掲載となり、7年間に300種(絵と文を変えて2度紹介した種もある)の草花が取り上げられた。「道草を楽しむことは路傍三百を楽しむこと」だといい、散歩しては草花を摘み、持ち帰って観察し、作画しているという柄山さん▼同様に上伊那版で8年以上も続く毎週金曜日の企画「長ぐつ先生のフィールドノート」は次回が400回。長ぐつ先生こと、元信州大学農学部教授の建石繁明さんが、自然科学に関わる話題を写真と一緒に掲載するシリーズで、こちらも節目を迎える▼柄山さん93歳、建石さん83歳だが、年齢は関係なさそう。紙面の都合で休んでいただいたことはあっても、週1回の執筆を休むことなく続けている二人。ネタ枯れで困ることもあるのでは―とお尋ねしてみたこともあったが、返ってきた言葉は「書くことはいくらでもある」だった。新しいものや不思議な現象を見つける感性と探究心には驚かされる。

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