中川の「やな漁」再開へ 地元グループ

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中川村の秋の風物詩になっている「やな漁」の様子=2012年10月

中川村の天竜川で伝統漁法「やな漁」に取り組んでいる地元グループは今秋、2年ぶりに漁を再開する。産卵のために川を下ってくる「落ちアユ」を狙った漁法で、同村のやな場は伊那谷唯一の場所。昨年は大雨による増水で施設が壊れてしまったため、漁を休んでいた。9月10日の今年の漁解禁に向けて、新たなやな場作りに取り組んでいる。

やな漁は同村で約30年前から続く秋の風物詩。地元有志らでつくるグループが施設を補修しながら使ってきたが、昨秋の大水でほぼ壊滅してしまった。今年6月、やな漁の再開を目指す元メンバーらで「天竜川の美しいヤナ風景を守る会」を結成。県の地域発元気づくり支援金(約270万円)の採択を受けて、やな場の再築などを計画した。

やな場はこれまでと同じ場所となる天の中川橋上流の左岸に設置。川の中に足場を組んで、竹などですのこ状の台を設ける。骨組み作業など本格的な工事は8月中旬に始まり、26日にはボランティアを募ってすのこ製作や草刈り作業などを行う。施設の規模は以前よりも小さいが、9月上旬には長さ8メートル、幅6メートルのやな場が完成する見通しだ。

今季のやな漁は10月下旬までで、同中旬には子どもらが漁を体験する恒例の「やな祭り」を予定する。「子どもたちの思い出づくりとして、天竜川に親しむ機会になれば」と同会の米山正克会長(60)=同村大草中組=。「先輩たちが守ってきた伝統を継承していきたい」と話している。

作業に協力してくれるボランティアを募っている。問い合わせは米山会長(電話0265・88・2257)へ。

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