2018年08月22日付

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記録的な酷暑も盆を過ぎて一段落。朝晩は空気がひんやりとし、田畑に飛び交うトンボが目に付くようになった。多くの小中高では夏休みが終わり、2学期がスタート。校舎に子どもたちの笑顔や歓声が戻ってきた▼まとまった休みで心身ともにリフレッシュし、気持ちも新たに再始動―といけば理想的なのだろうが、日常に引き戻されることに苦痛を感じることも少なくない。「ブルーマンデー症候群」や「サザエさん症候群」とも表現され、やる気が出ないだけでなく、体調を崩したり、うつの症状が出るケースもあるという▼2015年に内閣府が発表した自殺対策白書で、小中高校生の自殺が夏休み明けに集中していることが明らかになった。いじめや友人・教師との不和、長時間の拘束など、子どもに極度のプレッシャーが生まれやすいと指摘する。学校が生活の基盤になっている子どもたちにとっては、当たり前といえるだろう▼かつて聞いた不登校支援の講演。「学校に行かないことに対し、大人は社会の枠組みから外れる不安を感じるかもしれないが、画一的でなく多様な価値観を尊重することが生きやすい社会づくりにつながる」との訴えが心に残った▼白書を受け、各地で相談窓口や学校以外の居場所が整備されつつある。この時期に子どもに生じやすい状況を理解し、さまざまな逃げ場があることを普段から伝えて子どもたちを守りたい。

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