富士見高校に分教室 諏訪養護学校の高等部

LINEで送る
Pocket

県諏訪養護学校高等部の分教室が設置される富士見高校

県教育委員会は、県諏訪養護学校(富士見町)高等部の分教室を来年度から富士見高校(同町)に設ける。23日の定例会で明らかにした。諏訪養護学校の過密化を解消し、分教室の授業として園芸科を設ける富士見高で野菜作りなど農耕園芸の作業学習をすることで、生徒の将来的な就労や社会的自立につなげる狙い。定員は各学年8人。来年4月の開室を目指し、入学者選抜を2019年1月に予定している。

名称は「諏訪養護学校ふじみ分教室(仮称)」。富士見高の南校舎1階部分すべてを改修して使用する。分教室の教育は、生徒が卒業後に地元で就労や生活できるように必要な力を育むことが大きな目標になる。ふじみ分教室でも、農業の技能習得のほか、事業所に出向いた体験実習など地域に密着した授業を想定。富士見高の生徒との日常的な交流により、相互理解やコミュニケーション力の促進につながることを期待している。

諏訪養護学校の過密化解消も課題だった。現在の児童生徒数は開校当初の想定(95人)を大幅に上回る171人。高等部は79人。来年度はさらに増えて91人の在籍を見込んでおり、地域からも生徒一人ひとりの課題に対応できる教育体制の実現を求める声も多かったという。

来年度以降の3年間で計24人の定員を満たす。対象は、知的障がいがある人のうち、▽学校生活で医療的ケアを必要としない▽徒歩や公共交通機関で自力通学ができる▽集団学習が可能―などを満たすことを条件にする。

県教委の原山隆一教育長は定例会見で「障がいの有無にかかわらず、ともに学び働く社会を実現するため、分教室の設置は意義深い。分教室で学ぶ生徒が自立できる能力を身につけ、社会に出て働けるようになれば」と期待した。

県立の養護学校高等部の分教室設置は8カ所目(7校)。うち五つは、農業系の専門学科を置く学校に設置し、農産物の生産や食品加工など特色ある教育が行われているという。昨年度の分教室卒業生の就労率は80・6%。高等部全体の26・6%に比べ、はるかに高い数字となっている。

ふじみ分教室の入学希望者には、9月以降に説明会や体験入学を予定している。

おすすめ情報

PAGE TOP