2018年8月25日付

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2020年東京五輪まで2年を切った。開幕日は7月24日。今夏の経験から、猛暑の影響が心配になる。政府は暑さ対策として、サマータイム(夏時間)の導入を検討するそうだ。時計の針を早め、熱中症などへの懸念を解消する▼大会の華ともいえる陸上競技のマラソンは、午前7時にスタートの計画だ。仮に2時間早めると、実質午前5時の号砲となる。可能な限り良い条件下で好勝負を期待したい。そしてできれば日本人選手のメダルも▼五輪のマラソンといえば、池田町出身の中山竹通さんを思い出す。1988年ソウル、92年バルセロナの両五輪でいずれも4位。メダルには手が届かなかった。しかし80~90年代の活躍ながら、2時間8分台を4回も出した実力は、現代の記録水準と比べても見劣りしない。何より「一匹狼」的な雰囲気に好感を持った▼そんな印象から、天才肌で孤高のランナーだと想像していた。しかし現役時代、「(他人の長所を)吸収して、自分の形にして練習していくことが大切」と言っているのを知った(「オリンピックへの道」長野五輪会)。他人に学ぶ姿勢が強さの秘訣だったのだ▼また、「いろいろな落とし穴に落っこちて、そこから自分の力ではい上がってくる」ようでなければ、強い選手になれないとも言う。東京五輪の酷暑も、レースに潜む「落とし穴」に違いない。そこから誰がはい上がってくるだろうか。

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