セロリ出荷「氷詰め」で確保 猛暑で生育不良

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鮮度保持のため、氷を詰めて出荷されるセロリ

夏場の生産量が日本一になる八ケ岳山ろく産のセロリが今夏の猛暑の影響で生育が不良となり、当初見込んでいた出荷量が確保できないでいる。JA信州諏訪は一株丸ごと販売していた従来の規格とは別に株を切り分け、長さをそろえた茎葉を氷詰めにして出荷する新たな対策に乗り出した。出荷数が例年並みの1日約8000箱程度に回復するまで継続する方針だ。

JA営農部によると、管内のセロリは猛暑の影響で内側の芯がなかったり、腐ったりして市場への出荷に向かない株が多くなっている。この時期の出荷量は例年、1日8000~9000箱だが、今年は7月中旬から平年の半分以下に落ち込み、市場に品薄状態が続いていた。最近は6500~7000箱程度にまで回復しつつあるが、8000箱程度で安定的に出荷できるようになる時期は依然として不透明な部分もあるという。氷詰め出荷でジュース用に回していたセロリのうち、品質の良いものは市場に出せるようになる。

氷詰めの出荷は19日から始まった。ブロッコリー用の発泡スチロール箱に大きさを切りそろえた茎葉を3キロ入れて営農センターにある製氷機を活用して氷を詰める。鮮度を保持し、茎や葉のしおれを抑える。氷詰め出荷は過去にもあるが、実施例は少ないという。

同JAセルリー専門部会の伊藤幸徳部会長(67)=原村中新田=は「冷涼な気候を生かして作るセロリはこれまでにない異常な暑さが長引き、栽培しにくい。一本一本を大切に販売していきたい」と述べた。セロリ農家の阿部修一さん(38)=同村八つ手=は「これまでの暑さ対策では対応しきれないのが今年の夏。氷詰め出荷は農家にとっても助かる。だからこそ、適正に選別して品質を守り、市場の信頼を保ちたい」と話した。

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