大腸がんの手術解説 諏訪日赤市民公開講演会

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大腸がんの腹腔鏡下手術について解説する五味邦之消化器外科部長

諏訪赤十字病院(諏訪市)は25日、第12回市民公開がん講演会を岡谷市のカノラホールで開いた。今回は罹患率が男女とも2位、死亡率は男性が3位、女性は1位になり、市民の関心が高い大腸がんをテーマに、手術や薬物治療、人工肛門(ストーマ)について同病院医師らが解説したほか、安曇野市在住の柿本聡さん(37)が「がんサバイバー」としての思いを語った。

講演では初めに、中南信地区の病院では一人しかいない日本内視鏡外科学会の技術認定医(大腸)でもある五味邦之消化器外科部長が、「大腸がんの手術~腹腔鏡下手術を中心に」と題し、大腸がんとその外科手術について解説。傷が小さい、回復が早いなどの長所がある腹腔鏡を使った手術について、実際の手術映像を紹介しながら説明した。五味部長は、「ロボットには負けたくない」と外科医としての矜持を示しつつ、「内視鏡切除で済むように、検診を受けて早期発見を」と呼び掛けた。

介護福祉士として働き、指導者として子どもたちに柔道を教える傍ら、「がんサバイバー」としてがん患者支援活動などに取り組んでいる柿本さんは、「一人じゃないよ」と題して講演。2008年に大腸がん、直腸肛門がんになり人工肛門を造ってオストメイトになった柿本さんは、一時は自殺未遂を繰り返すほどだった気持ちが、患者会と出会って本心を話せたことで「一人じゃないとわかった時、ガラリと人生が変わった」と、時にユーモアを交えながら率直に話していた。

同病院の公開がん講演会は、地域がん診療連携拠点病院としてがんに対する正しい知識を普及するため、2008年から開いている。今回も会場に入りきらない400人を超える市民が聴講。熱心に耳を傾けていた岡谷市の女性(80)は、「大腸がんのことや手術のこと、ストーマのことなどよく理解できた」と話していた。

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