「すずらん荘」の市有廃止 駒ケ根市方針

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駒ケ根市が市有施設廃止の方針を決めた「すずらん荘」

駒ケ根市は、同市駒ケ根高原に所有する国民宿舎「すずらん荘」について、今年度末で市有の宿泊施設としては廃止する方針を決め、29日の市議会全員協議会で示した。施設の老朽化や多額の改修費用が要因。一方で学校旅行など一定の需要があることから、民間への売却などによる存続の検討を進めていく。

施設は大沼湖のほとりに市が1968年に建設。77年に大規模改修工事、99年に増築工事を行った。鉄筋コンクリート造り3階建て、延べ床面積約2596平方メートル。建設当初は市の直営だったが、75年度に第三セクター・駒ケ根観光開発に管理委託。2005年度の指定管理者制度導入後も同社が管理者として運営し、16年度からはトヨタエンタープライズが管理者を務めている。

市観光推進課の説明だと、施設はボイラーや厨房などの老朽化が著しく、改修や建物の耐震補強に1億7000万円以上が必要と試算。市の厳しい財政状況を勘案し、市有施設としては廃止すべきと判断した。同施設を廃止すると、市有の宿泊施設は東伊那の宿泊体験施設・ふるさとの家のみになる。

かつては隣接する大沼荘と合わせ、年間2万人以上が利用。近年は宿泊、日帰り合わせて約1万2000人の利用で推移しており、修学旅行やスキー学校など、学校旅行の団体利用が多いという。

同課は「収支は比較的安定しており、一定の需要もある。市の所有は廃止するが、学校など団体旅行の受け皿や高原全体の宿泊数を確保するためにも、民間への売却など存続の可能性を探りたい」としている。

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