ブロック塀除去工事、補助金新設へ 岡谷市

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岡谷市は29日、道路沿いの危険なブロック塀について、除去するための工事費への補助金を新たに設ける方針を明らかにした。大阪府北部地震で女児らが倒壊したブロック塀の下敷きになって死亡する事故を受けた対応。補助金600万円を盛った2018年度一般会計補正予算案を9月3日開会の市議会9月定例会に提出する。

対象になるのは、公道に面した個人住宅や店舗兼住宅のブロック塀、門柱、石積みなど。地面からの高さが1メートル以上で、建築基準法の施行令の基準を満たしていないことが要件となる。除去に要する工事費に対し10万円を上限に半額を補助する。今年度は60件の補助を見込む。

大阪府北部地震での死亡事故を受け、市や市教育委員会は公共施設や学校施設のブロック塀の緊急点検を実施し、危険なブロック塀を撤去した。一方、個人住宅のブロック塀などについては、私有財産のため「所有者の責任」として自己点検や適正管理を呼び掛けてきた。

しかし、市教委が7、8月に通学路の危険個所の点検に合わせて行った調査では、基準を満たしていないブロック塀が60件確認された。建築基準法の施行令では高さ1.2メートルを超えるブロック塀は3.4メートルの間隔で転倒を防ぐ控え壁を設けなければならないが、控え壁がなかったり、不足したりしているケースがあったという。

こうした状況を踏まえ、市は通学路を含めた道路の安全を確保するため、新たに補助金を設け、危険なブロック塀などの除去を後押しすることを決めた。市都市計画課は「本来は所有者の責任だが、人命に関わることであり、安全を最優先に対応する」と説明している。

補助金は補正予算案の議決を受けて申請を受け付ける予定。今年度と来年度の2カ年の時限的な措置する方針で、早期の安全確保に向けて積極的な対応を促す。

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