2018年08月31日付

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今年はお盆後半から休みが取れたので、最近お気に入りの作家の作品をまとめ読みしようと、図書館にお世話になった。休み前に5冊を借り出し、5日間の休みで読み切った。書店には見当たらない作品ばかりだったので、こんな時に図書館は重宝する▼とは言え新聞と出版、業種は違うものの購読してもらってナンボの仕事をしている手前、少し気が引ける。よほど食指が動かない限り新刊の単行本には手を出さず、専ら文庫本ではあるが、本は書店で買って読むものと、自分なりにこだわってきた▼自分の中ではどちらかと言えば、図書館は本を借りる場所というより、仕事で必要になった参考図書を探したり、調べ物をしたり、購読紙以外の新聞をまとめ読みしたりする場所として利用してきた。仕事を始めた30年以上前にはなかったコミックも並ぶのが今の図書館だ▼昨年の全国図書館大会で、当時の大手文芸系出版社社長が文庫本の図書館貸し出し中止を求めたことが話題になった。以前には別の出版社社長が、ベストセラーを何冊も貸し出す複本の見直しを求めている。業としての出版と、市民サービスとしての図書館のせめぎ合いとも言える▼愛知県のある図書館では地元出身作家の本を禁帯出にして貸し出しせず、「本屋さんで買ってあげて」と作家を応援しているという。一読者としても、好きな作家の本は買って読むのが筋だとこだわりたい。

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